2026年9月08日
夜のトイレが近い原因かも?「1回のおしっこの量」と「排尿日誌」の重要性
みなさんは、ご自身の「1回のおしっこの量」がどれくらいかご存じでしょうか?
普段何気なくトイレに行っているため、尿の量まで意識したことがある方は少ないかもしれません。
実は、成人の1回あたりの正常な排尿量は「300〜500ml」とされています。
人間がだれしも最初に感じる「おしっこに行きたいな」という初発尿意は、およそ150mlほど溜まった段階で起こります。しかし、この最初の尿意で毎回トイレに行く習慣をつけてしまうと、結果として「頻尿」を招く原因になってしまいます。
⚠️「尿を我慢すると膀胱炎になる」は本当?
多くの女性が「尿を我慢すると膀胱炎になるのでは?」と心配されますが、実は我慢しすぎることだけで膀胱炎になる方はそれほど多くありません。
もちろん、水分摂取量が少なすぎてトイレの間隔があきすぎるのは感染リスクを高めますが、膀胱炎の多くは「お腹の冷え」や「ストレス」による免疫力の低下が影響していると考えられます。
🧒 大人の頻尿は、子どもの膀胱サイズと同じ?
また、1回あたりの排尿量が少ないと、尿の勢いも弱くなってしまいます。
ここで、子どもの膀胱容量の計算式を見てみましょう。
2歳以下:7 × 体重(kg) [ml]
2歳以上:(年齢 + 2) × 30 [ml]
この計算式にあてはめると、3歳児の1回あたりの排尿量は「150ml」になります。
実は、頻尿でお悩みで来院される大人の患者さんの排尿量を測ってみると、この「150ml」ほどしかないケースがとても多いのです。
先ほどお話しした通り、最初の尿意を感じるのがちょうど150mlです。つまり、トイレに行きたいと感じてすぐに毎回行ってしまうと、膀胱が広がりにくくなり、大人の体でありながら幼児と同じくらいの膀胱容量になってしまうのです。
💡 改善へのファーストステップ「膀胱訓練」と「排尿日誌」
1回の排尿量が少なくなっている方には、治療として「膀胱訓練」を指導することがあります。
方法はとてもシンプルで、「尿意を感じたときに、まずは1回だけ我慢してみる」というものです。これを繰り返すことで、少しずつ膀胱に尿を溜められるようにしていきます。
ただし、やみくもに我慢するのではなく、まずはご自身の現状を知ることが大切です。
市販の計量カップなどを使って、自分が1回にどれくらいの量を排尿しているのか、まずは1日だけでも「排尿日誌」をつけて記録してみましょう。
ご自身の正確な排尿状態を知ることは、適切な対策や診察への第一歩に繋がります。
排尿日誌のつけ方はこちらのサイトをご参照ください。
https://www.yakan-hinnyo.com/chart/
